世界のウイスキー

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テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


セントジョージスピリッツ ボーラー シングルモルト    47.0%

  • 蒸溜所名: セントジョージスピリッツ蒸溜所
  • 地域: カリフォルニア
  • ブランド: セントジョージスピリッツ
  • 価格帯: 26-70
  • 入手可能場所: アメリカ
  • 掲載号:146号

ローラ・フォスターSCORE7.2

香り
とても印象的なアロマ。まるでアロマティックな白ワインを思わせるほど主張が強い。クラシックなゲヴュルツトラミネール種の香り。大きくて派手な花々。スパイスと土の匂いが少々。伐採したてのオーク材とアンズのドライフルーツが全体をまとめ上げる。
まるで水たまりに浮かんだ油の層のように、軽やかでオイリーなテクスチャーがある。例のゲヴュルツトラミネールの特徴がすべて表現されている。白い花、スパイス。その後には薬味のような青っぽい風味が主張してくる。誰かが粘っこいホップをひとつかみグラスの中に入れたようだ。
フィニッシュ
ホップ、花、おがくずの風味が持続する。
コメント
驚くほど風変わりなシングルモルト。面白いが、個人的にたくさん飲めるような味ではない。「ますます奇妙だわ」と叫んだ、不思議の国のアリスのような気分。

ロブ・アランソンSCORE7.8

香り
本当に風変わりな匂い。粉砂糖、デニッシュパン、わずかなアセトン、アンズジャム、サワードゥブレッドなどの混合。モルト香もあるような気がする。バターを塗ったソリーンのモルトローフ。
チェリー入りのマジパン、チョコレートフォンダン、ほとんど完熟バナナのような風味。まったりとしたワインのような特徴がある。なめしたての皮革。木の要素も垣間見える。焼けたコーン。
フィニッシュ
ぬるいイングリッシュビターのような後味。モルトとホップの余韻。
コメント
ウイスキーとしてはかなりの変化球だが、一度試してみる価値はある。たくさんの要素が複雑な層をなしている。